美しさと革の良さを引き立てる

財布や小物の側面に引かれている美しい「ネン」

「玉捻」と呼ばれる道具は財布や小物づくりに欠かせない道具。玉捻に熱を加え革の側面に沿って溝を押し当てながら線を引いていきます。この線が「ネン」と言われています。ネンを引くことで革の圧着を高める効果と、全体の雰囲気を引き締めてくれます。職人は溝の幅を自身で削り調整することで、好みの太さや幅を決めています。

糸を処理する際に使用する、「電気ペン」

糸処理の方法は様々ありますが、革工房Barco Carpinteroでは電気ペンというものを使用し、ピンポイントで熱を加え、糸を焼いて止めています。ライターを使って糸処理する方法もありますが、タンニン鞣しの革が多く使用している事から、熱により糸の周りがエイジングするのを防ぐ為に電気ペンをよく使用しています。